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平成19年度超硬工具協会賞受賞
2007年10月25日
平成19年度超硬工具協会賞受賞 技術功績賞を受賞致しました。
三菱マテリアル株式会社
新サーメット材種「NX3035」の開発
1.技術の特徴
- サーメットの弱点である耐熱衝撃性と靭性を大幅に向上させることにより優れた刃先安定性を実現。仕上切削で飛躍的に長寿命化を実現した。
2.新規性/独創性
- 従来の熱伝導性の低いCo,Niに対し、高い熱伝導性の特殊合金結合相を開発。同グレードのサーメットでは世界最高の熱伝導率を実現し、熱衝撃によるクラックの発生を抑制。さらに亀裂進展抵抗に優れた硬質相粒度を適用。表面は硬さ勾配を有する傾斜機能表面硬化層で耐摩耗性も両立。
3.協会に対する啓発度
- 寸法精度、仕上面精度が厳しい加工において安定加工を実現し、自動化や寿命延長による大幅な人件費、工具費削減を可能にする。PVDサーメットを凌ぐ耐摩耗性は従来のサーメット、PVDサーメットの全領域で使用可能であり、お客様の利便性を向上させる。
深切り込み加工用エンドミル「SPX形」の開発
1.技術の特徴
- プレス金型のパッドスライド面や工作機械部品の合せ面など深切り込みの粗加工を行う用途において、「刃先交換式長刃型エンドミルSPX形」は、独自の波形切れ刃の採用により、切削抵抗の低減や切れ刃が被削材に喰い付く際の衝撃緩和を実現した。
2.新規性/独創性
- インサートの切れ刃を滑らかな波刃とすることにより耐欠損性を維持し、波刃のピッチを不等分にすることによって、切屑の分断を最適化した。さらにすくい面を凸面曲面として切屑離れも改善した。
3.協会に対する啓発度
- 大型金型の壁面粗加工分野で高能率加工を実現して工具費の大幅な低減を実現した。ソリッドエンドミルのラフィング刃型の様な複雑形状が刃先交換式エンドミルにも有効であることを実証し、工具設計に新しい流れを生み出した。
ダイヤモンドコーティング硬脆材加工用ドリルの開発
1.技術の特徴
- ファインセラミックッスや石英ガラスの穴加工に対し、超硬基材へのダイヤモンドの密着性を大幅に向上させ、脆性材料に適した専用形状を採用したことで、高精度で長寿命の穴加工を実現した。
2.新規性/独創性
- 耐欠損性を向上させるために刃物角の大きな切れ刃形状を設計。多結晶ダイヤモンドの凹凸を微細な擬似切れ刃として作用させ、脆性モードで削り取るように加工させることで微細な粉末状の切屑を生成するようにした。そのため、ドリルの排出溝を小さく設計することが可能となって耐折損性も向上した。また、ダイヤモンドコーテイングの優れた密着性を極小径のφ0.05mmまで保持できた。
3.協会に対する啓発度
- 優れた耐欠損性および耐摩耗性によって、工具使用本数の低減、工具交換などの段取り削減が可能で、夜間無人運転などの省力化や工程短縮に貢献できる。